お子さんの かゆみ対策
お子さんのかゆみ対策
「掻いちゃダメ!」って言わないで。
─お子さんを抱きしめて!
掻いてばかりいるお子さんをみても、お母さんは「掻いちゃダメ」と叱らないでください。
かゆいのは我慢できませんから、かえって、隠れて掻くようになります。
かゆい時に掻くのはお子さんが悪いわけではありません。お子さんもつらいのです。
そんな時は、ギュッと抱きしめてあげてください。大好きなお母さんに抱きしめられたら、落ち着くはずです。
冷やすと、かゆみを感じにくくなる。
─入浴後は、保湿剤を塗って患部を冷やす。
かゆくなった時に掻いてしまうと、症状は悪化してしまいます。一番の対処法は水や保冷剤などで、かゆいところ(患部)を冷やすことです。皮膚の温度が下がると、かゆみを感じにくくなります。
入浴は、ぬるめの湯(38℃〜40℃)に入り、お風呂上りは、
- 水気をふき取り速やかに保湿剤を塗り、
- 湯上りは患部を冷やすとかゆみが治まります。
かゆくなったけど、冷やすものがない場合?
─皮膚が傷つかないように掻く。
かゆみを鎮める冷たいものがない時や、電車の中などでどうしても掻きたい衝動にかられて困った時は、かゆい皮膚(患部)から離れた、かゆくない皮膚を掻くようにお子さんに言ってください。また、掻いた皮膚が傷つかないように、衣類の上から掻くように言ってください。
赤ちゃんや幼児の皮膚は薄く、デリケート。
─お子さんが掻いても傷つけない工夫をしよう。
赤ちゃんや幼児の皮膚は、表面の角質細胞は未発達で皮膚全体も薄くデリケートな状態です。バリア機能や水分を保つ機能が不十分のため、しっしんや皮膚炎などのトラブルを招きやすく、かゆくなりやすいのです。
そこで掻いても引っ掻き傷を作らない工夫をすることが重要になります。たとえば、爪をこまめに切ること。
寝る時は手袋を付けたり、パジャマの袖や裾をしばるなどの工夫があります。